自分の「好き」を大事にしよう
みんなが好きな人気の町に住んでも、幸せにはなれません。もちろん、人気のエリアで住宅購入するするということは、将来の資産性を考えると大きな意義があります。不動産市場も株式市場と同じで、「人気投票」の側面はあります。みんなが好むエリアには、それだけの価値を保ちやすいといえるでしょう。しかしそれが、あなた自身や家族の幸せに結びつくかは別問題です。
だからといって、いかにも不人気のエリアで住宅を購入するのも考えもの。将来の資産性を気にしない余裕のある方、周辺に空き家が目立ち、治安が悪化するリスクを負える方なら問題ないと思いますが、そうでなければ満足感が得られないでしょう。
「2012年 住みたい街・住んでよかった街ランキング」(東京ウォーカー)によると、東京の街ランキングは次の通りです。
住みたい街
1位 吉祥寺
2位 下北沢
3位 中野
4位 自由が丘
5位 高円寺 8位 三鷹
6位 中目黒 9位 池袋
7位 恵比寿 10位 新宿
しかし、こうしたランキングには注意点があります。まず「母数が多いとランキングされやすい」こと。要するに、よく知られている地名がランキングされやすくなるなるわけです。また「実際に住むかどうかは別問題」ということ。遊びに行くはいいが、実際に住んだことはなく、イメージだけで回答している可能性もあります。
一方で「住んでよかった街」はどうでしょう。吉祥寺は変わらずトップ、中野が2位、三鷹が3位、池袋が10位にランクインしてますが、「住みたい街」と同じなのはこの4つだけです。実際には、4位に浅草、5位には立川、6位に西荻窪、7位に八王子、8位に赤羽、9位に荻窪と、下町や部外が健闘しています。この結果からわかることは、「自然環境」「物価の安さ」「賃料のリーズナブルさ」等が、暮らしやすさに求められているということでしょう。